ゴールデンウィークになると必ず「GW登山、暗転」といったような記事が掲載される。今日もまた、白馬岳で低体温症で6人死亡、爺ヶ岳でも女性登山者が一人、涸沢岳でも一人。報道によると白馬岳の場合、4日午後から天候が急変山頂付近では氷点下の吹雪になったそうだ。白馬岳で遭難したのは中高年の登山グループ。栂池から白馬岳に向かった途中小蓮華山あたりで動けなくなったようだ。雨合羽だけの軽装で、手袋も持っていない人もいたとか。現時点では詳しい原因等は不明だが、今回の例は入山前遭難(自然に対する認識不足、勉強不足に起因する出発前から遭難している)といえるのでは、五月でも北アルプスなどの標高の高い山では氷点下になるのは当たり前、装備が不十分だった入山前遭難としかいいようがない。
このような山に対する認識不足や勉強不足からの事故を防ぐためにも山の知識検定で基本的なことをお勉強しましょう。
写真:白馬岳方面
ここで低体温症についてお勉強。
恒温動物の体温は通常外気温にかかわらず一定範囲内に保たれています。しかし自立的な体温調節の限界を超えて寒冷環境にさらされたり、何らかの原因で体温保持能力が低下したりすると、恒常体温の下限を下回るレベルまで体温が低下し、身体機能に様々な支障を乗じる状態が低体温症です。トムラウシの大量遭難も夏に低体温症になった例として記憶に新しい。ヒトでは直腸温が35度以下になると低体温症と診断される。
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白馬岳で低体温症か?6人死亡
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