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受検対策 ワースト10を振り返ろう! その7

こんにちはHooterです。
久しぶりの更新になってしまいました。すみません。
 
公式HPがリニューアルされ、今年度の検定の情報がアップされましたね。
事務局では少しづつ準備が進んでいるようです。

 

今回はワースト第5位です。

 

第5位  問73 ウールの特徴について誤った説明を選ぶ   正解率40.9%

 

「山の道具」がテーマです。

 
ザック
登山靴
ウェア
ストック(トレッキングポール)
テント
シュラフ
コッヘル
ガスバーナー
などがしばしば出題されます。

 

<山の道具の検定対策>
それぞれの道具の使い方や保管方法などを総合的に把握しておくことが大切です。
例えば登山靴では「保存方法についての説明として間違ったものを選びなさい」と出題される一方で、「登山靴についての説明として間違ったものを選びなさい」と出題され、選択肢の一つに保存方法が問われることがあります。
 

それは「保存方法などの事項だけで4つの選択肢をつくるのは以外と難しいから」とズバリ考えます。

 

例として特別に問76(正解率83.1%)をみてみましょう。

 

質問はシュラフ全般についてです。

 

でもよくみると、選択肢1と4はシュラフの形(種類)に関する問題です。これだけでは問題にならないため、保管やフィルパワーも選択肢に加えた感じがします。

 

1つの道具について覚えることが多い印象がありますが、道具の一つ一つについては覚えておくポイントは限られるということでもあります。

 

<山の雑誌の活用>
では、どんなことを把握したらいいのか。
検定本では高橋庄太郎さんが道具を紹介しているので、まずはこれらについて理解を深めましょう。
そこでオススメしたいのが山雑誌の活用です。

 

山雑誌は登山製品のPRも兼ねて、道具に関する記事や特集が頻繁に掲載されます。そこにはあわせて使い方や保管方法に関する基礎知識を紹介していることがあります。ポイントを絞って編集していて読みやすいので、自分にとってわかりやすい記事はスクラップすることをお勧めします。シルバーコース以降にも役立ちます。
こうして知らなかった記事があれば追加でスクラップし、知識を増やしていけばいいかと思います。

 

<ブロンズコースでのポイント>

 

全般的 ⇒ 各部の名称
ザック ⇒ 調節の仕方、パッキングの基本
登山靴 ⇒ 保管方法、ソールの老朽化
ウェア ⇒ 繊維ごとの特質、アウターとレイアリング、フィルパワー
ストック(トッキングポール) ⇒ 調整と持ち方、石突き
テント ⇒ 構造、張り方、テントに必要なロープワーク
シュラフ ⇒ 形、フィルパワー、快適な使用温度、ダウンと化繊
コッヘル ⇒ 素材
ガスバーナー ⇒ 種類、安全な使用方法、ガソリン

 

といったところでしょうか。

 

シルバーコースでは
クライミングで使うロープやカラビナなどの道具
アイゼンやスノーシュー、ワカンなどの積雪期・残雪期での道具
ハイドレーションやヘッドライト、GPSなど山行の現場で使う道具全般について深めてください。

 

<問73を解いてみる>
「間違っている」ものを選ぶ問題ですから、明らかに間違っている選択肢を探すのが基本でしたね。
しかし、ウール以外の素材を知らないと何を指すのかわからないですよね。

 

最近では「岳人」が4月号で「合成繊維」をとりあげていました。「山道具に使われる繊維」は整理されていてこういう情報をスクラップしておきたいです。
いずれにしても、天然繊維である綿とウール、化学繊維(合成繊維)がわかれば第一関門通過。

 

素材がどんな感じかがわかれば、日頃着ている服にあてはめてみましょう。「綿(コットン)」は肌触りがよくアンダーシャツやジーズンとして街中できますよね。でも汗(水分)を吸い込むと乾かないので山では着ないでよすよね。運動シャツには「ポリエステル」が多いです。こちらは乾きやすい分、汗を吸わないのでベタつきますよね。
「ウール」はどうでしょうか。山の服として耳にしますよね、「あったかい」けど肌触りがチクチクするのがねという人も。代わりにメーカーが出している肌触りのいい繊維の服は「吸湿速乾」がウリ。山の素材は「汗(水分)を吸って」外に放出させる必要があるとわかります。
これに気づけば第二関門通過で、「水分自体は吸い込まない」表現は違うだろうとなり、これが正解とわかります。

 

<まとめ>
今回のまとめです
・山の道具対策は全般的な知識が問われる。
・山の雑誌を活用して整理された形で知識を増やす

 

<昨年掲載したブログでの対策>
山雑誌の活用と書きましたが、ポイントは整理していますので、雑誌を読む際の参考にしてください。
3回にわけて掲載しました。
https://yama-kentei.org/?p=2709
https://yama-kentei.org/?p=2717
https://yama-kentei.org/?p=2722

 

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次回はブロンズのワースト10紹介の最終回、ワースト1で総合復習です。

Category: blog, ブログ, 傾向と対策

受検対策 ワースト10を振り返ろう! その6

こんにちはHooterです。
今回も「山の動植物」のジャンルから。

 

第8位  問30 写真からコシアブラを選ぶ           正解率51.1%

 

 

山の植物の中でも、「山菜」に関する問題です。
このジャンル、昨年秋にお届けした傾向と対策から全く抜けていた出題でした。

 

山の動植物は4~5問程度が出題されますが、植物については高山植物がほとんどなので、合格だけを考えるのであれば、高山植物に集中して対策をたてておけば大丈夫です。

 

では、山菜分野は解けないかというと、実はこの問題、平成23年に行われた第1回目の検定で、全く同じ問題が出題されているいわゆる「過去問」なのです。
これが当時の問題です。(自分が受検した時の問題用紙なので書き込みがあります)

 

そこで、今回は「過去問」について探ってみました。

ブロンズコースは過去7回行われ、毎回80問近くが出題されるので、500問以上の過去問がストックされたことになります。
そして、検定は全部が新たな問題というわけではなく、こうしたストック問題からも出題されます。

 

ブロンズコースでは問われる知識は、知っていてもらいたい基本的なものがほとんどです。7年間で大きく変わることはなく、「勉強してほしい」「ここまで知っていれば十分」という知識を確認するのに過去問がベストなことが多くあります。特に4年以上前の初期の頃のものは事務局が「出題したかった」問題の宝庫です。

 

それなら去年の過去問はそのまま出題されないの?最近の過去問は意味がないの?と思う方がいるかもしれませんが、これは大間違い。

 

全く同じ問題は出なくとも、「傾向」を知るには最近数年の問題が重要です。
新しい問題は「検定本」の執筆者が分野ごとに担当して作成することが多く、執筆者ならではの傾向があります。また問題作成時に、最近の過去問を参考にする場合もあります。

 

さらにヤマケンは「範囲」「水準」が明確にしにくいことがおもしろいところです。山に関する知識は裾野が広いうえ、登ったことがあるかないかで受けとめる難易度も異なります。
そこで、最近の過去問をとくことで、北アルプスならこのぐらいの知識が問われているのか、道具についてはこのぐらいは知っておかなければいけないのかなど、問題のレベルと自分の現在の知識水準との差を確認できるのです。

 

ヤマケンも回数を重ねるとともに、問題のレベルや出題方法も成熟してきています。そう意味でも最近の問題を解いておくことが「合格への近道」になります。

 

そこで、過去問の活用を自分なりにまとめました。

 

<過去3年より昔の問題>
出題されないか、出題されてもせいぜい1~2問の分野は、古い過去問をといて、その出題に関する事項だけをおさえておきましょう。
今回の山菜の問題や山の歴史などがこれにあたりますかね。

 

<過去3年の問題>
出題の傾向を確認するとともに、正解の選択肢よりも、他の選択肢についてよく調べておきましょう。
また問われた内容を他の山について当てはめてみることも対策になります。

 

ということで、重要なお知らせです。

 

まずは、最近の過去問!
なんと過去問集が出版されました <パチ、パチ>
ダブル受検にも便利なブロンズ、シルバーコースの合本です。

 

http://yamakentei.shop35.makeshop.jp/shopbrand/ct15/から申し込めるようです。

 

次に、3年より前の過去問が手に入らない!という方
大丈夫です。

 

古い過去問はブログやツイッターで紹介していこうと思います。
フォロワーさんがいないと事務局からの協力が得にくいので、後押しのフォローをお願いします。

 

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受検者、合格者のネットワークにしていきたいので、フォローをまってます!
 

そういえば、山菜についての対策に全くふれませんでしたね・・・。

 

次回も、引き続きブロンズのワースト10を紹介します。
今回同様、次の更新まで間が空くかもしれませんが、年度の境目ということでご容赦ください。

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