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検定対策 山の文学

今日はHooterです。
今回は山の文学です。

 

山の音楽とあわせて1~2問は出題される分野です。
概要から作品のタイトルを選ぶ問題やモデルとなった人物を選ぶ問題が出題されています。

 

対策としては多くの作品を読むことをお勧めしますが、学校の国語みたいに作品と作者、簡単な概要を把握しておくことも有効です。
私は登山史と同様、一覧表を作成しました。今回はそのリストの一部を紹介します。

 

新田次郎の作品では、特に「銀嶺の人」「栄光の岩壁」「孤高の人」、モデルとなった芳野満彦、今井通子などはおさえておきたいですね。
富士山関係は概要と作品名を結びつけておきましょう。

 

中部および北部日本旅行案内  アーネストサトウ
日本風景論          志賀重昴
日本アルプス登山と探検    ウェストン
大菩薩峠           中里介山
山と渓谷           田部重治
わが山旅五十年        田部重治
山の憶ひ出          木暮理太郎
遠野物語           柳田國男      早池峰山
暗夜行路           志賀直哉      大山
天涯の花           宮尾登美子     剣山(キレンゲショウマ)
日本百名山          深田久弥
赤城にて或日         志賀直哉
芙蓉の人           新田次郎      野中到夫妻 富士山
氷壁             井上靖      (松濤明) ナイロンザイル切断事件
チベット旅行記        河口慧海
強力伝            新田次郎      小宮山 正 直木賞・白馬岳展望盤
北越雪譜           鈴木牧之
富士に死す          新田次郎      富士講 富士山
槍ヶ岳開山          新田次郎      播隆上人 槍ヶ岳
八甲田山死の彷徨       新田次郎      八甲田山
聖職の碑           新田次郎      木曽駒ケ岳
風雪の北鎌尾根        新田次郎      松濤明 槍ヶ岳
神々の岩壁          新田次郎      南博人 谷川岳
富士山頂           新田次郎      富士山 観測レーダー
栄光の岩壁          新田次郎      芳野満彦 マッターホルン北壁
銀嶺の人           新田次郎      今井通子 マッターホルン北壁・三大北壁
剱岳点の記          新田次郎      柴崎芳太郎 剱岳
アイガー北壁         新田次郎      アイガー
風の中の瞳          新田次郎      蓼科山
孤高の人           新田次郎      加藤文太郎 槍ヶ岳
大岩壁            瓜生卓造      藤木久三・早大 滝谷
高熱隧道           吉村 昭      黒部峡谷 「黒部の太陽」
気象遭難           新田次郎      白馬岳
チンネの裁き         新田次郎      剱岳
雷鳴             新田次郎      鹿島槍ヶ岳
冬山の掟           新田次郎      八ヶ岳
密閉山脈           森村誠一      K2
マークスの山         高村薫       北岳
山の博物誌          西丸震哉
山のパンセ          串田孫一
白きたおやかな峰       北杜夫       カラコルム山脈
青春を山に賭けて       植村直己
風雪のビバーク        松濤 明
雪煙をめざして        加藤保男
月山・鳥海山         森 敦
霧の山            安川茂雄      谷川岳
単独登攀           瓜生卓造      ヘルマンブール ナンガパルバット
銀嶺に死す          瓜生卓造
神々の山嶺          夢枕獏       エベレスト
処女峰アンナプルナ      モーリスエルゾーク
星と嵐            ガストン・レビュファ
チベットの7年        ハインリヒハラー

 

まだまだリストにあげておきたい作品がたくさんありますが今回はここまで。
 
ひと昔の本でも古本屋で手に入るものが多くあります。先日ネットで古本探しをしていたら、アーネストサトウ共著の「中部および北部日本旅行案内」の原文版が35万円で売っていました。さすがに手がでないのですが・・・ちょっと欲しいです。
 
次回は山の音楽です。

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検定対策 天気・気象 その7

今日はHooterです。
天気・気象も今回で7回目、最後は冬の天気です。

 

1 天気の変化
冬型⇒移動性高気圧⇒温帯低気圧⇒冬型 がサイクルです。
まずは冬型を覚えましょう

 

2 冬型(西高東低型)
学校の理科で習い、テレビの天気予報でもしばしば耳にする代表的な気圧配置図ですね。
大陸(シベリヤやモンゴル)に高気圧、千島列島側に低気圧があります。
(1)特徴
日本海側で雪や雨
太平洋側で晴れ
(2)冬型が強いとき
大陸奥に強い寒気のシベリア高気圧がある
南北に走る等圧線が多く混み入っている

気象庁HP 日々の天気図より

 

 <日本海側の降雪について>
日本海で雲(積雲や積乱雲)が発達すると、これが脊梁山脈にぶつかるため日本海側で雨・雪を降らせます。雲は暖流が流れる日本海の水温と上層の寒気の温度差が大きいほど発達します。
シベリアの寒気が弱いと、大陸側で雲が発達しないので、大陸から離れたところで雲が発達します。
大陸上空の雲の写真から判断し、大陸側に雲が濃ければ冬型が強い、大陸からの距離があれば弱いとわかります。

 

3 疑似好天・疑似晴天
ゴールデンウィークに起こる気象遭難などでしばしば耳にします。名称を覚えておきましょう。
寒冷前線通過時に低気圧と寒気の間で一時的に好天になるものの、その後急速に天気が悪化するものです。

 

四季の気圧配置をとりあげましたが、正直、天気図(気圧配置図)を読みこなすのはハードルがとても高いです。でも疑似好天のように、「この時期にはこの地域ではこんな天候になる可能性がある」ことだけでも知っておけば、それだけで行動が慎重になりリスク軽減に繋がると思っています。
理科の勉強みたいな分野の天気・気象ですが、こんな視点から対策を進めてもいいかもしれませんね。

 

次回は山の文学をあつかいます。

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ウバユリ

葉っぱの形からハートリーフリリーと呼ばれるこの花は?

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クロウメモドキ

雨が降っていたので登山は中止。森の中を散策しました。
この実の名前は?

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検定対策 天気・気象 その6

今日はHooterです。
梅雨と夏、秋の天気です。

 

1 梅雨
梅雨前線は寒気と暖気など異なった性質の空気の境目にできる。
前線の記号を覚えましょう。前線付近では天気が悪い。
前線南側付近では積乱雲や積雲。北側は遠ざかるごとに乱層雲、高層雲、巻層雲、巻雲に。
前線がくびれた箇所は注意。南側に熱帯低気圧があると湿った空気が入り込み大雨。

 

気象庁HP 日々の天気図から

 

気象庁HPの「はれるんランド」を紹介します。

http://www.jma.go.jp/jma/kids/faq/a5_53.html

 

 

2 梅雨明け
太平洋高気圧の勢力が強まると、梅雨前線は北に押し上げられ、天気は安定
大陸や太平洋には前線があり日本付近だけ梅雨前線が消滅している場合、高気圧の間で雲が発生しやすいため好天は長続きしない。

 

3 台風と雷
天気・気象その3、その4を参考にしてください。

 

4 秋の天気
(1)特徴
太平洋高気圧が後退し、寒気のシベリア高気圧が強くなる。秋雨前線が形成される。
台風が発生し、太平洋高気圧が弱いと日本に接近する。
通過後は寒気が北から流れ込み日本海側は荒れることも。

 

(2)温帯低気圧
温帯低気圧が発達しながら、本州に沿って通過したあとは、大陸から寒気が流れ込んでくると荒天の可能性。
初冠雪がみられることも
太平洋岸から離れると、移動性高気圧に覆われ、好天の場合もある。

甲斐駒、浅間山、男体山で初冠雪がみられたそうです。

 

続きは次回で。

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検定対策 練習問題

今回でナント30回目の掲載となりました。
短期集中で、ガンバリましょう!

 

確認の練習問題です。

 

練習問題 1
パッキングについての説明として正しくないものを選びなさい
1 重さのある燃料カードリッジをザックの上部にパッキングした。
2 雨蓋に行動食を入れた。
3 雨具は軽いのでザックの下部にパッキングした。
4 ファーストエイドキットはザックの取り出しやすい場所に入れた。

 

練習問題 2
繊維に関する記述として正しくないものを選びなさい
1 綿は吸水性が高い反面、乾きにくい。
2 ウールは熱伝導率が低く、保温性に優れる。
3 ポリエステルは吸湿性・速乾性とも優れている。
4 ナイロンは強度が強く、弾力性がある。

 

練習問題 3
次の気圧配置図の低気圧の名称を選びなさい

気象庁HPから

 

1 日本海低気圧
2 南岸低気圧
3 二つ玉低気圧
4 熱帯低気圧

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検定対策 天気・気象 その5

今日はHooterです。
再び天気・気象です。四季の天気をとりあげました。
毎度のことですが専門的な解説ではなく対策のポイントです。

 

今回は春の天気

 

1 特徴
移動性高気圧や温帯低気圧が交互に通過します。
揚子江やシベリアで発生した高気圧が日本に移動してくるので「移動性」高気圧といいます。
温帯低気圧にはいろいろなパターンあります。

 

2 パターンを確認
(1)日本海低気圧
温帯低気圧が日本海にあり、寒冷前線と温暖前線を伴う。
1 日本列島は低気圧の南側、東側に位置。
南寄りの風が吹く(通過前に「春一番」に代表される強風が吹く)⇒風上側の山は暴風雨
温暖前線の記号(半円)の後ろ側から暖かい風が上昇する (天気・気象その3参照)

気象庁HP 日々の天気図から

 

2 低気圧通過後は、日本列島は低気圧の西側に位置。
寒冷前線が通過すると寒気が一気に入ってきて、北西の風が吹く⇒日本海側の山では猛吹雪。
寒冷前線の記号(逆三角形)の後ろ側は寒気。

 

(2)南岸低気圧
太平洋に温帯低気圧があり、寒冷前線と温暖前線を伴っています。
日本列島のほぼ全域が北側に位置し、寒気に覆われ、降雪の可能性がある。

 

(3)二つ玉低気圧
日本海と太平洋で同時に低気圧が進む。日本列島は大荒れの天候

 

3 北高型気圧配置
移動性高気圧が日本海付近までしか南下しないと、南側では低気圧が発生する場合がある。
高気圧から吹き出す冷たく湿った北東の風が吹く。

 

4 帯状高気圧
ゴールデンウィークなどにみられる。
日本の東海上、紀伊半島、中国大陸と複数の高気圧が連なった状態
好天が長続き。
周囲より気圧の高い帯を「ハイベルト」といいます。

 

「南岸低気圧」などの名称とその代表的な気圧配置図を確認しておきましょう。
ネットや山雑誌などで確認しスクラップすることを勧めます。

 

気象庁HPにある「日々の天気図」がコメント付きですばらしいです。
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/hibiten/index.html

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検定対策 道具・装備 その3

今日はHooterです。
今回で道具・装備は一区切りです。

 

7 コッヘル
コッヘルはドイツ語でクッカーが英語。
「軽さ」、「熱の伝わりやすさ」が基本です。
素材として使われるアルミニウムとチタンの違いを確認しましょう。

 

アルミニウム  熱伝導率が高い 安価 傷つきやすい
チタン     軽くて丈夫 熱伝導率が低い 高価

 

素材の違いは、調理や燃費に影響しますので、目的にあったコッヘルを選択することになります。

 

8 ガスバーナー(ガスストーブ)
アウトドア向けのコンロともいえるガスバーナー。
シングルガスバーナーが基本です。
一体型と分離型があります。

 

ポイントを整理してみました。
取扱説明書やメーカーのHPに記載された注意事項を確認しておきましょう。

 

バーナー本体とガスカードリッジは同じメーカーのものを使用する
カードリッジは寒冷地仕様もあるので目的に応じて選択
テントの中では使用しない(一酸化炭素中毒)
シングルバーナーを2つ並べて使用しない(カードリッジを加熱しない) など

 

また「火傷」にも注意。

 

9 テント
山のテント(山岳テント)はキャンプ場のテントと異なり、厳しい設営環境への対応や耐風性・防水性、軽量であることが求められます。

 

構造を確認しましょう
1 自立型と非自立型
ポールをセットすればすぐに立ち上がるのが自立型。直ぐに設営できます。
非自立型は、ポールと張り綱を張ることで空間を確保します。
2 ダブルウォールとシングルウォール
アウター(レインフライ)とインナーの二重構造となっているのがダブルウォール。
以前はテントといえば、ほとんどがこの構造のテントでした。結露がおきにくいのが特徴。
シングル構造は1つの壁で雨風を凌ぎます。素材にゴアテックスなどの防水透湿性が使われます。
軽量で設営が早い一方、結露しやすいのが特徴です。
3 スリーブ式と吊り下げ式
吊り下げ式は設営と撤収が簡単です。スリーブ式は強風でも安定

このほか、「バスタブ構造」「シーム処理」や各部の名称を知っておきましょう。

 

(2)設営方法
検定対策では、設営の手順を確認しておきましょう。
テントの入口を風下にするなど、風への対応がポイントです。
テントを広げるは風上?風下?
ペグを打つのは?抜く時は?
またペグの打ち方と張り綱の張り方、トートラインヒッチを覚えましょう。

 

山雑誌ではテント特集が企画されますよね。張り方などを写真付きで掲載していることが多いのでスクラップしましょう。テントメーカーのHPでも丁寧に説明しています。

次回からは再び天気・気象です。

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検定対策 道具・装備 その2

今日はHooterです。
道具・装備の続きです。

 

4 シュラフ
長方形の封筒型はキャンプ用。袋状のマミー型が一般的
性能は中綿の種類と量によって決まります。

 

(1)フィルパワー
圧縮された羽毛が戻ろうとする力。数値が高い度、回復力が高い=空気を含んで暖かい

 

(2)羽毛と化繊
一般的にいわれているのは、
羽毛は軽くコンパクトだが、高価で水に弱い
化繊は安価で水に強いが、収納サイズが大きい。
ですが、化繊商品は改良が年々進んでいます。

 

(3)関連用語をおさえましょう
快適使用温度域・・・ヨーロピアンノーム(ヨーロッパメーカーの統一表示)で赤色
ダウン ・・・ 羽毛(水鳥の胸の毛)
水鳥にはグースとダックがいます。
フェザー ・・・ 羽根
ボックス構造 ・・・ 内側の縫い目が外気に触れない縫い方
つぶし縫い ・・・ シングル構造。生地の表面と外側を縫い付ける
シュラフカバー ・・・ 余裕のある大きさを選ぶ。防水透湿性、保温力アップ

 

5 ヘルメット
滑落、落石による頭部の損傷を軽減する効果があります。
フィット感に加え、雨天時に備え自分のフードにあうことも大切
標準規格としてUIAA(国際山岳連盟)の基準がある。

 

6 ウェア
山の服装は重ね着=レイアリングが基本で、汗による濡れや体温低下を防ぐよう状況に応じて、脱ぎ着することが大切。

 

(1)レイヤリング
ベースレイヤー(アンダーウェア) + ミドルレイヤー + アウトレイヤー(アウトウェア)の3層構造が基本。メーカーによって5層などもある。

アンダーウェアは、吸湿・吸水性+蒸発性
ミドルレイヤーは、放湿性+保温性
アウターウェアは、防水・防風性(保温性)+透湿性 を確認しましょう

 

(2)素材を知ろう
綿
ウール
ポリエステル
ナイロン
の長所・短所をおさえましょう。
吸湿性と乾きやすさ、熱伝導率を確認してください。

 

残りは次回に

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検定対策 道具・装備 その1

今日は。Hooterです。
今回からは数回にわたり道具・装備をとりあげます。
この分野からは数問が出題されます。

 

1 登山靴
2 トレッキングポール
3 ザック
4 シュラフ
5 ヘルメット
6 ウェア
7 コッヘル
8 ガスバーナー
9 テント
あたりの基本的な事項を知っておきましょう。

 

1 登山靴
行先に合った靴を選ぶことが大切。
いろいろな登山靴があり明確な区分が難しい感じですが、整理してみました。

 

ハイキング程度であればソール(靴底)が柔らかいハイキングシューズ
標高のある山ではソールがある程度固く、アッパーもしっかりしている(軽)登山靴
アルプスの岩稜や長期の縦走では、さらにしっかりした重登山靴

 

(1)名称を知っておきましょう
アウトソール、ミッドソール、アッパー、ベロ など
アッパーの高さによって、ローカット、ミドルカット、ハイカットに区分
(2)足の入れ方
靴下の皺がないか確認
踵を地面につけ、つま先を上げ、靴の中で踵をフィットさせてから靴紐をしめる。
下山時は靴紐をしっかり締める。
(3)手入れ
水洗いして汚れを落とす(ソールの小石をとる) ⇒ 乾燥 ⇒ 撥水処理
風通しの良いところで保管
ソールは約5年を目安に交換する。

 

またアプローチシューズがあります。ローカットの靴底が固いクライマー向けシューズですが、剱岳の岩稜帯などで登山靴との履き比べを企画した山雑誌もあり、一般登山者でも履く人がいるようです。

 

2 ストック・トレッキングポール
足腰の負担を手に分担することで軽減できます。使わない人もいます。
グリップの形状でT字型とI字型がありますが、I字型では2本1組(ダブルポール)が基本です。

 

(1)名称
シャフト、石突き
(2)歩き方
ストックに体重を預けることは危険(T字型は注意)
ダブルポールでは4足歩行のようにして使い、推進力を得る。
長さの調整はこまめに行う。登りは短く、下りは長めに。肘が直角になる程度
木道では石突きをつけるなど、木道を傷つけない配慮を。

 

3 ザック
パネルローディング式は全面をファスナーで開け閉めするもの。
宿泊や縦走を伴う登山はもちろん、一般的には雨蓋でおおうトップローディング式でしょう。
体にフィットしたものを選択します。
ザックの中を複数の小部屋に分けられ、正面から開けられるタイプなどもあります。
(1)名称
雨蓋、メインストラップ、サイドストラップ、トップスタビライザー、ショルダーハーネス、ウェストハーネス、ウエストストラップ、チェストストラップ、背面パッド など

(2)パッキング
重いものは上、軽いものは下が基本
最下部には行動中ほとんど使用しないもの、上部には良く使うものを入れる
雨具は直ぐに取り出せる場所に。
頻度が高いものは雨蓋を利用することも。

(3)調整(フィッティング)の仕方
登りはじめにフィッティングをしていると思いますが、順番を確認しましょう。

 

1 ウェストベルトを締める。腰位置の確認
2 ショルダーストラップで微調整
3 トップスタビライザーを引いてザックを引き寄せ、肩にフィットさせる。
4 チェストストラップをしめる。

 

まもなく台風が上陸しようとしていますね。
続きは次回に。

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検定対策 練習問題

こんにちはHooterです。
小休止。練習問題です。

 

練習問題 1
高気圧、低気圧及び前線についての説明のうち正しいものを選びなさい。
1 高気圧の中心では下降気流が生じ、風は反時計回りに周辺に吹き出す。
2 低気圧の中心では雲が発生しやすく、天気が悪い。
3 温暖前線は暖気があるところに強い寒気が入り込んで発生し、暖気が上昇気流となり積乱雲や積雲が発生する。
4 熱帯低気圧のうち瞬間風速が19.2m/秒以上のものを台風という。

 

練習問題 2
直江兼続が開墾し庄内地域の孤立化を防ごうとした連絡道の名称を次から選ぶなさい。
1 朝日軍道
2 棒道
3 お中道
4 奥山道

 

練習問題 3
登山中の行動についての説明として正しいものを次から選びなさい。
1 沢はいずれ川となって扇状地などに流れ出るので、迷ったら沢を下る。
2 登山道ですれちがう場合は待機する人は山側で待つ。
3 岩やハシゴを登る場合には手と足を同時に出し、つかみ損ねたり滑ったりしてもフォローできるようにする。
4 登りでクサリを使う際には両手でしっかりと握り、足を岩などにつっぱらせながら少しずつ登る。

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検定対策 登山計画書、山での行動

こんにちはHooterです。
今回は、山登りに伴う計画や行動について
ブロンズコースでは出題されやすい分野です。

 

1 登山計画書
山行・登山の際には「登山届」出しますよね?
出していれば対策は大丈夫。 ・・・これでは無責任?であれば、登山口に備え付けの用紙でなく事前に自分で計画書を作成してみましょう。
私の場合は、パソコン(エクセル)で作成したものを3部印刷し、1枚は登山届ポストに、1枚は自宅の冷蔵庫に貼っておき、最後の1枚は記録用にしています。

 

ポイントをまとめてみました。

 
(1)作成のメリット
遭難時の捜索・救助活動がスムーズになる(予測の手助けになる)
緊急時の行動を決めておくことで余裕が生まれる
計画や装備について確認、情報共有できる など

 
(2)提出
登山口、登山指導・案内所、警察署など各地域の指定機関
最近ではウェブサイトを活用した支援が行われている
家族など身近な人に文書で伝えておく・残しておくことも大切

 
(3)様式
基本は自由。長野県などでフォーマットを提供

http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/tozanjorei/tozanjorei.html

 

(4)記載事項
目的山域
入山日・下山日
団体情報
メンバーの情報(氏名・住所・電話番号・緊急連絡先・血液型・山岳救助制度や山岳保険の加入)
行動予定(日付、予定時間、登山口、ルート、宿泊先)
装備(共同・個人) ツエルト、雨具、防寒具、救急用品など
非常時のルート(エスケープルート)
食料(行動食・非常食も) 何食分か
私の場合は、駐車場所及び車の車種・ナンバーも明記します。また単独山行はそれがわかるようにしておきます。

 

登山計画書の届出を義務づける条例がある都道府県をおさえましょう。
谷川岳や剱岳がある群馬県と富山県は古くからあります。長野県、岐阜県、新潟県、山梨県(検討中)と条例整備の動きが広がっています。

 

参考:新潟県
http://www.pref.niigata.lg.jp/bosaikikaku/yakeyama.html

 

2 山の行動
ほとんど準備をしなかった項目です。普段の山行・登山で安全に気をつけている人であれば間違う問題は少ないと思います。
まずは検定本のPart1を読んでおきましょう。

 

いくつか挙げてみました。行動計画から歩き方・登り方まで多岐にわたります。

 

(1)自分の技量にあった山に登り、ステップアップしていく
(2)朝早く出発し、できるだけ早く(正午から午後早い時間)までに到着する
(3)グループ行動
並び(順番)は大切です。先頭はサブリーダー。間は体力のない者(初心者)から並び、最後はリーダー(経験者)。
グループを分断しないことが基本。
(4)歩き方や登り方
・ペンキマークや布に注意しながら登る
・迷ったと思ったらわかる場所まで戻る。
登山道ではない沢を下ることは厳禁
・歩幅は小さく、靴底を平らに置くようにして静かに歩く
・落石を起こさない
落としたら「ラク」と叫ぶ
・すれちがう場合は、待機する人は山側で。
・岩場やハシゴでは3点支持で登る。
ハシゴは横棒をつかむ。
・クサリやロープに体を預けない
補助として使用する。
・水分はこまめに補充する。
・休憩は1時間ごとに5分から10分程度計画的にとるのがよい

 

3 山のマナー
これは一般常識で対応できます。「実践で守れること」がむしろ大切。
「消灯後・朝の点灯前は静かにする」「グループで騒がない」など、この文章だけみれば正解だとわかりますが、実際にはみかける光景。
山に限らず、「相手(周囲)の気持ちを考える」ことを基本して行動したいものです。

 

「登り優先」と言われますが絶対ではありません。下りの方が全体を見渡しやすく、落石の可能性もあることなどから、この基本がありますが、例えば「登り」がグループで「下り」が単独行では、先に下りを通過させる配慮が求められる場合もあります。

 

4 ヘルメット着用奨励山域
長野県山岳遭難対策協会はヘルメット着用奨励山域を定めています。また山小屋でレンタルを行っています
以下の奨励山域での措定箇所をおさえておきましょう
北アルプス南部、北アルプス北部、南アルプス、中央アルプス、戸隠連峰

 

http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangaku/helmet.html

 

このほか、「信州山のグレード」や「岳 山登り10訓」なども余裕があれば知っておきたい項目です。

 

長野県山岳総合センターのHPから
http://www.sangakusogocenter.com/topics/topics.html
岳 山登り10訓
(さわやか信州旅netさんのHPにあるものを紹介します)
http://www.nagano-tabi.net/pdf/gaku10kun.pdf

 

盛りだくさんになってしまいました。
秋雨前線に台風と空模様は大荒れの予感。自然災害や山岳遭難が心配です

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検定対策 登山史と人物、山の歴史

こんにちはHooterです。

今回は「登山史と人物」と「山の歴史」の二本立てです。

 

登山史と人物

年表の続きです。

1953 エベレスト初登頂 イギリス隊 ヒラリー(NZ)
1955 ナイロンザイル事件
1956 マナスル初登頂(日本隊が初) 今西寿雄、加藤喜一郎(槇有恒隊長)
1959 谷川岳一ノ倉沢衝立岩登攀 南博人
1960 谷川岳一ノ倉沢衝立岩宙つり銃撃収容
1963 愛知大学山岳部薬師岳大量遭難
1965 マッターホルン北壁日本人初登攀 芳野満彦、渡部恒明
1965 アイガー北壁日本人初登攀 高田光政 (渡部死亡)
1967 マッターホルン北壁女性初登攀 今井通子、若山美子
1967 西穂高独標 高校生落雷遭難
1970 エベレスト日本人初登頂 植村直己
1971 女性世界初三大北壁登攀 今井通子
1975 エベレスト世界初女性登頂 田部井淳子
1977 K2登頂 重廣恒夫
1979 グランドジョラス冬季単独登攀(三大北壁) 長谷川恒男
1980 カンチェンジュンガ無酸素登頂 小西政継
1982 谷川岳一ノ倉沢衝立岩フリー化 池田功
1982 厳冬期エベレストで遭難 加藤保夫
1983 エベレスト転落死 吉野寛、禿博信
1984 マッキンリーで遭難 植村直己
1991 梅里雪山で17人の遭難
1991 ウルタルⅡ峰遭難 長谷川恒男
1996 エベレストで疲労凍死 難波康子
1996 マナスルで遭難(行方不明) 小西政継
1999 エベレストで遺体発見 Gマロリー

 

山の歴史

事項がそれほど多くなく、キーワードで紹介します。

受検対策で参考にした本です。古本屋で手に入るかもしれません。

 

安川茂雄著「歴史の山みち」 (実業之日本社)

 

1 棒道 ⇒ 武田信玄が作った軍道

2 佐々成政のザラ峠・針ノ木峠越え ⇒ 豊臣秀吉に攻められ徳川家康に頼るため冬の立山・黒部を横断

3 奥山廻り ⇒ 前田藩が防衛のほか、盗材の防止や資源保護ため黒部一体を監視

4 朝日連峰 ⇒ 直江兼続が軍道(朝日軍道)を開墾

5 お中道廻り ⇒ 冨士講信者の修行として利用された富士山を一周するコース

6 播隆上人 ⇒ 槍ヶ岳開山、岩小屋

7 役ノ小角 ⇒ 修験道の開祖とも。流罪で伊豆に流されるも夜は富士山に登頂し修行(663年)

 

<上高地の歴史>

準備をしておきたい項目です。

上高地は標高1500m。牧場、上條嘉門次、大正池、マイカー規制のほか上高地と関連のある島々、徳本峠、霞沢岳、焼岳など覚えておいたい事項が多くあります。

 

「上高地公式ウェブサイト」が素敵なHPです。役立ちます。

http://www.kamikochi.or.jp/about/history/

 

山の人物や歴史は、小説のモデルや題材になっているので、本を多く読むのも対策になります。

先日はスタッフブログに「役ノ小角」を紹介していましたね。

次回は、初心に戻って山の行動(安全登山)です。

 

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検定対策 登山史と人物

こんにちはHooterです。
今回は登山史と人物
人物は登山史と関係が深いのであわせて対策をたてましょう。

 

対策としてお勧めなのは、年表を作成することです。
年表では、①初登頂・偉業達成、②遭難事件、③山小屋・登山道開設、④その他の重要な出来事で、西暦・出来事・関係者の氏名をおさえます。

 

今回は検定対策のときに作成した年表の一部を紹介します。

少し見にくいかもしれませんがご容赦を(もともとはエクセル表なので)。
出来事や人文はメモ感覚で書いた文言なので、正式な名称などは皆さんで確認し補完してください。

 

1584  ザラ峠越え(さらさら越え)  佐々成政
1786  モンブラン初登頂(近代登山幕開け)  パッカール・パルマ
1816  甲斐駒ケ岳開山  小尾権三郎
1828  槍ヶ岳開山  播隆上人
1832  女性の富士山登頂  高山たつ
1860  富士山登頂  英国公使オルコック
1865  マッターホルン初登頂  ウィンパー
1871  北岳開山  芦安の名取直衛
1874  六甲山縦走  ガウランド(英国)、サトウ
1881  中部及び北部日本旅行案内発行  アーネストサトウ
1881  日本アルプス命名  ガウランド
1881  戸台から甲斐駒ケ岳登頂  高橋白山
1883  白馬岳登頂  渡辺敏
1892  乗鞍岳、槍ヶ岳、赤石岳登頂  ウェストン
1893  三角点選点(白馬、前穂、御嶽、赤岳)   陸地測量部 舘潔彦
1894  日本風景論 刊行   志賀重昴
1895  厳冬期の富士山初登頂・夫婦で気象観測   野中到
1896  日本アルプス登山と探検 刊行   ウェストン
1900  ネパールからチベット入り   河口慧海
1901  長野高等女子学校が戸隠山へ集団登山
1902  八甲田山雪中行軍中の遭難
1902  槍ヶ岳   小島鳥水
1902  北岳、間ノ岳、仙丈ケ岳   ウェストン
1903  立山方面の氷河圏谷を発見  山崎直方
1904  鳳凰三山(オベリスク)登頂   ウェストン
1905  岳沢から前穂登頂   鵜殿正雄
1905  日本山岳会 創立 (1906:「山岳」発行)   小島鳥水ら7名
1906  白馬岳山頂に初の山小屋開業   松沢貞逸
1907  剱岳初登頂 陸地測量部   柴崎芳太郎
1907  白峰・鳳凰両三山の初縦走   石塚末吉
1908  燕⇒槍⇒笠ケ岳初縦走   石川光春
1910  ユングフラウ(4158m)登頂。初4000mサミッター   加賀正太郎
1911  スキー伝授   レルヒ
1912  奥穂⇒西穂初縦走   鵜殿正雄
1913  槍ヶ岳⇒剱岳縦走   木暮理太郎・田部重治
1913  木曽駒ケ岳 高校生大量遭難
1921  アイガー東稜を初登攀   槇有恒
1922  涸沢合宿   槇有恒
1922  喜作新道開通
1923  立山遭難。板倉勝宣疲労凍死   板倉勝宣
1923  北アルプス針ノ木越えを動画撮影   伊藤孝一、百瀬慎太郎、赤沼千壽
1923  女性の穂高⇒槍の初縦走   村井米子
1924  RCC結成   藤木九三
1925  カナダアルバータに初登頂   槇有恒(日本山岳会)
1925  滝谷初登攀 藤木九三、早大同日
1925  黒部下の廊下を完全遡行(十字峡発見)   冠松次郎、宇治長次郎
1928  前穂高で滑落死   大島亮吉
1930  剱沢小屋の雪崩事故   窪田他吉郎(東大)
1930  山と渓谷創刊   川崎吉蔵
1930  谷川岳一ノ倉沢奥壁登攀   小川登喜男
1931  冬季単独北ア縦走   加藤文太郎
1931  前穂東稜松高ルンゼ開拓   国塩研二郎
1936  冬北鎌尾根遭難   加藤文太郎
1936  ナンダコート初登頂(日本人初のヒマラヤ)   堀田弥一(立大)
1940  日高山脈ぺテガリ岳で遭難(北大)8人死亡   有馬洋
1941  白馬岳に風景指示盤を設置   小宮山正
1949  北鎌尾根遭難(風雪のビバーク)   松濤明・有元克己
1950  アンナプルナ初登頂   エルゾーク

1950年以降の続きは、次回で紹介します。

 

こうしてみると海外の山のことが多いですね。
アイガー(槇有恒)、アンナプルナ(人類初の8000峰登頂)、マナスル(日本隊が初登頂した8000峰)は知っておきたいところです。
次回ですが、エベレスト日本人初登頂や女性初登頂などもおさえておきましょう。

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検定対策 天気・気象 その4

こんにちはHooterです。
前回の続きです

 

1 初冠雪
初冠雪とは、麓の気象台(測候所)が山に初めて雪が積もったことを確認した日。
初雪ではありません。
初冠雪の平年日 … 目安として
大雪山(旭岳) 9月25日頃
鳥海山     10月9日頃
立山      10月8日頃
富士山     9月30日頃
甲斐駒ヶ岳  10月27日頃
伯耆大山    11月1日頃
阿蘇山     11月14日頃
浅間山     10月28日頃

 

各気象台がそれぞれの地域での初冠雪を情報提供しています。
参考までに甲府地方気象台のHPを紹介します。
http://www.jma-net.go.jp/kofu/menu/siryo_hatsukansetsu.html

 

2 雷
(1)発生
雷は積乱雲の中で発生。放電が落雷。
大気が不安定な時(地面付近の温かい空気と上空の冷たい空気の温度差が大きいとき)に発生

(2)区分
1 熱雷 地表面が強く温められることで発生⇒低山に多い・午後発生しやすい 谷川岳など
2 界雷 寒冷前線に沿って発生 ⇒ 高山
3 渦雷 低気圧や台風による強い上昇気流によって発生した雷雲による雷
4 熱界雷 両方の性質 高山、どの時間帯でも発生

(3)対策
・ストックを振り上げるのは危険。尖ったものは自分から遠ざける。
・少しでも低いところへ逃げ込む。
・高木があるときは、木の高さの半分以上の距離をおいて低い姿勢をとる。

・両足を閉じ、へこみこむ
・地面に寝そべってはいけない

 

気象庁では4m以上離れることを呼びかけています
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tenki_chuui/tenki_chuui_p9.html

 

今回、初冠雪をとりあげましたが初雪も定義があります。高山では夏に雪が降ることもあり、それがシーズン最後の雪なのか?初雪なのか?・・・という問題にならないようにしています。
また雷について触れましたが、発生しやすい環境を知ることが大切です。内容的にシルバーコース向なので割愛しました。シルバー以上を目指す方は高層天気図での気温、寒冷低気圧は是非ともおさえておきましょう。

 

さて再び天気・気象はお休みして、次回からは別の分野です。

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検定対策 天気・気象 その3

今日はHooterです。
今回は、天気と気象の続きです。
よく出題される高気圧と低気圧、前線をとりあげました。

 

1 高気圧
高気圧とは周辺より気圧が高いところ。
高気圧の中心では下降気流が生じ、風は時計回りに周辺に吹き出す。
⇒ 冷えた空気が中心に溜まって、周辺に吹き出る
中心は雲がなく晴れやすい、周囲では風が強まり天気が崩れやすい

 

2 低気圧
低気圧とは周辺より暖かいところで発生。周辺より気圧が低い。
低気圧の中心では上昇気流が発生し、反時計回りに空気が吹き込む。
中心では雲が発生し、天気が悪い

 

低気圧は悪天候=遭難の要因に関係し問題になりやすい。少し細かいことを書いておきます。
温帯低気圧・・・温暖前線と寒冷前線を持つ
①日本海低気圧、②南岸低気圧、③二つ玉低気圧
寒冷低気圧・・・寒気のみで前線を伴わない
熱帯低気圧・・・暖気のみで前線を伴わない。台風はこれ。

 

気象庁のHPがまたまた参考になります(はれるんランド)
http://www.jma.go.jp/jma/kids/faq/b1_21.html
http://www.jma.go.jp/jma/kids/faq/b1_13.html

 

※ 高気圧・低気圧とも周囲との関係で判断されます。気圧は○○hPaで表示されますが、例えば3つの地点の気圧が、①1015hPa、②1012hPa、③1009hPaとした場合、最も気圧が高いのは①、低いのは②ですが、①が高気圧、③が低気圧とは限りません。

 

3 気団
気団は高気圧が長く停滞した結果、温度や湿度の性質が同じようになった、空気のまとまり。
温度⇒暖かいOR冷たい、湿度⇒湿潤OR乾燥があります。温度と湿度の組み合わせは4つ=4つの気団が日本の周囲にあります。
この性質の異なる空気の境界にできるのが前線です。

 

4 前線
4つ覚えましょう。
(1)温暖前線 ・・・ 半円マークが並びます。寒気があるところに強い暖気が入り込んで発生。
前線の近くは低いところで乱層雲が発生し、遠ざかるほど高層雲、巻層雲、巻雲と高いところで雲が発生。温暖前線の東側では雨の降る範囲が広く、300キロ程度は降雨域だそうです。
(2)寒冷前線 ・・・ 逆三角形マークが並びます。暖気があるところに強い寒気が入り込んで発生。
暖気が上昇気流となり積乱雲や積雲が発生する。降雨域は70キロ程度。
(3)閉塞前線 ・・・ 寒冷前線が温暖前線に追いついた状態の前線。半円と逆三角形マークが並ぶ。乱層雲から前線通過時は積乱雲へ。
(4)停滞前線 ・・・ 2つの気団が釣り合っている状況。前線の南側にある凹部分に暖かい空気が入ると大気が不安定となり大雨です。

 

5 台風
熱帯低気圧のうち瞬間風速が17.2m/秒以上のものを台風といいます。
暴風域(25m/秒以上)では山の稜線では行動不能、強風域(15m/秒以上)では行動困難
予想円とは台風の中心が70%の確率で到達する範囲をいい、暴風警戒域とは予想円に進んだ際に暴風域の恐れがある範囲をいう。
また台風は太平洋高気圧の縁に沿って進む傾向があります。

 

次回も天気・気象です。

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検定対策 練習問題

今日はHooterです。
練習問題です。

 

練習問題1
次の高山植物の中から赤紫色系のものを選びなさい
1 ハクサンイチゲ
2 ミヤマアキノキリンソウ
3 ハクサンコザクラ
4 ウルップソウ

 

練習問題2
ライチョウをみることができない山を選びなさい
1 木曽駒ケ岳
2 御嶽山
3 火打山
4 赤石岳

 

練習問題3
山の地形と具体的な場所の組み合わせとして正しくないものを選びなさい
1 ジャンダルム  西穂高岳と奥穂高岳の間
2 二重山稜    白馬岳山頂付近
3 カール     幌尻岳
4 ジャンクションピーク 間ノ岳

 

各選択肢について確認しましょう。
次回は天気・気象です。

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検定対策 山の地形 その2

こんにちはHooterです。
山の地形の続きです。
今回は別の切り口で地形をみていきます。

 

1 具体的な山名・場所を知っておきたい地形
(1)キレット(峰と峰の間の急に切れ落ちた場所)
北アルプスの三大キレットとその場所
大キレット  ・・・ 槍ヶ岳(厳密には南岳)と北穂高岳の間  長谷川ピーク、飛騨泣きなどの難所も有名
八峰キレット ・・・ 五竜岳と鹿島槍ケ岳の間
不帰ノ儉(けん) ・・・ 天狗の頭と唐松岳の間  天狗の大下り
八ヶ岳も有名です。丹沢は知っていますか?
(2)ジャンダルム  前衛峰。奥穂高岳のジャンダルム
(3)ガリー 剱岳池の谷ガリー
(4)非対称山稜   白馬岳、薬師岳
(5)二重山稜 蝶ケ岳
(6)ジャンクションピーク 谷川連峰馬蹄形
(7)吊り尾根 奥穂高~前穂高、北岳池山
(8)剣ヶ峰  火山の噴火口の周縁がもともとの意味。富士山、白山、乗鞍岳、大山、御嶽山
(9)独標   独立標高点 槍ヶ岳北鎌尾根、西穂高岳
(10)標高が山名 1839峰(北海道) 実際は1842mなので正しくは旧標高が山名
(11)湖・池 ミクリガ池、大正池、八方池、竜晶池・水晶池 など
ミクリガ池は立山周辺の地形と、大正池は焼岳・上高地の歴史とセットで覚えたい。
(12)峠 三伏峠(日本最高所) 鞍部(コル)と峠の違いわかりますか?
(13)源流 黒部川(鷲羽岳)、千曲川(甲武信岳)、大井川(間ノ岳)、富士川(鋸岳)
(14)温泉 高天原温泉、本沢温泉(日本最高所の露天風呂)、ミクリガ池温泉

 

2 カールや氷河
国土地理院のHPがわかりやすいので紹介します。
カール以外に上述の非対称山稜なども紹介しているので、具体的な場所を確認しておきましょう。
http://www.gsi.go.jp/kikaku/tenkei_hyoga.html
出展 国土地理院
また、新しく発見した氷河などの話題も問題にしそうです。ニュースもチェックしておきましょう。

 

3 火山
気象庁のHPをチェックしましょう。http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/kaisetsu/katsukazan_toha/katsukazan_toha.htmlあわせて噴火警戒レベルをみておきましょう
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/kaisetsu/level_toha/level_toha.htm
 

4 三大急登・三大雪渓
日本三大急登  西黒尾根、黒戸尾根、ブナ立尾根
北アルプスの三大急登 ブナ立尾根、合戦尾根、早月尾根
三大雪渓  白馬大雪渓、針ノ木雪渓、剱沢雪渓

 

山の地形は今回まで。
スタッフブログをみていたら、事務局の問題作成も最終段階のようで、準備は着々と進んでいるみたいですね。
急に寒くなりましたが、受検される皆さまも体調管理に気をつけて対策に取り組んでください。

検定対策も後半戦?に突入します。

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検定対策 山の地形 その1

こんにちはHooterです。
今回は山の地形。なじみやすい分野ではないでしょうか。

 

対策は地形に関する用語と内容を覚えること。

山の雑誌やガイド本などで知らない用語があったらネットなどで調べ「マイ用語集」を作るのはどうでしょうか。その地形を実際にみられる山もあわせてメモしておきましょう。

 

いくつかポイントをあげてみました。

 

1 特徴ごとにまとめる

(1)二つの峰を結んだ稜線上の凹んだところ

コル、鞍部、タワ(弛)、ザッテル、キレット、窓、乗越

(2)痩せた尾根、稜線など

ナイフエッジ(リッジ)、馬ノ背、刃渡り、アレート、グラート、鎌尾根

(3)崩壊地など

崩(クエ)、蛇抜け、薙(なぎ)、抜け(抜けど)、ガレ、ザレ、草付き

(4)岩壁関係

奥壁、嵓(くら)、ガリー、ルンゼ、クーロワール、フェイス、バットレス

(5)突出した峰や岩峰、塔など

オベリスク、タワー、チンネ、グレポン、ピナクル、エギーユ、ニードル、ツルム、あたま、かしら、どっけ

 

2 覚えておきたい言葉

ザイテングラート

枝尾根・支尾根

非対称山稜

二重山稜、舟窪

カール、圏谷

V字谷

シュルント、クレパス

アバランチシュート

餓鬼の田圃

源頭

高山湖

高層湿原

こぶ尾根、棒尾根

バカ尾根

ジャンクション
ジャンクションピーク

スプーンカット、シュカブラ

セン

たる

たん

出合

風衝地

ブルーアイス

平頂

氷食(岩壁)

モレーン

羊背岩

ポットホール

 

3 クライミングや沢登りででてくる地形用語

カンテ

クラック

スラブ

チムニー

チョックストーン

ディエードル

テラス

バンド

ゴルジュ

リップ

廊下

ゴーロ

ナメ滝

 

冒頭の話ですが、受検の時に作成した用語集が私にもあります。

一覧表にしていて、見返したら全部で214個!もありました。

用語名と、日本語、英語、ドイツ語、フランス語の別、意味、類義語についてまとめていたようです。

今回紹介した用語はここからもピックアップしました。

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ヤマケンの問題の最終チェックがはじまりました。

ヤマケンの問題作成も佳境に入っています。スタッフ一同、ロープを鉢巻きに替えて奮闘中です。

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