チャレンジ問題

次の三角点に関する説明のうち、正しいものを選びなさい。

  • 1. 三角点の等級は、設置される地点の標高によって決められる。
  • 2. 富士山の山頂には、三角点が二つ設置されている。
  • 3. 地形図に記載されている標高は、三角点標石が設置された地表面の高さである。
  • 4. 三角点の数が最も多いのは長野県である。

答えと解説

<2>富士山の山頂には、三角点が二つ設置されている。
富士山には剣ヶ峰と白山岳にそれぞれ二等三角点が設置されている。現在の三角点は、白山岳が大正15年6月に、剣ヶ峰はそれより 1ヶ月遅れて選点作業が実施された。富士山は火口が大きく、反対側が見通せないため、2点設置したものと考えられる。通常、二等三角点 は8km間隔に置かれるが、富士山の場合には後から設置した最高峰の剣ヶ峰にも二等三角点を置きたいと考えたようである。 北海道の羊蹄山や日光の男体山も同様な理由で二つ設置されている。

平成26年に発生した山岳遭難件数は2293件、遭難者数は2794人であったが、発生原因のうち最も多いものは次のうちどれか?(警視庁生活安全局地域課発表資料)

  • 1. 滑落
  • 2. 転倒
  • 3. 道迷い
  • 4. 転落

答えと解説

<3>道迷い
遭難の原因としては、道迷いが最も多く全体の41.6%を占めているほか、滑落や転倒もそれぞれ17.9%、14.4%、病気6.7%、疲労5.8%と続いていて、登山者の不注意や安易な行動により発生していることが多い。また、昨今の中高年層の登山ブームを背景にして中高年層の山岳遭難も増加し、60歳以上の遭難者が全体の50.1%以上を占めている。地域別にみると、長野県272件、富山県133件、北海道120件と続く。

国土地理院の地形図で使用しているこの地図記号は何を意味するか?

  • 1. 雨裂
  • 2. 岩崖
  • 3. 岩
  • 4. 凹地

答えと解説

<2>岩崖
雨裂は 、岩は 、凹地は

次の百名山のうち、標高が2000㍍に満たない山はどれか?

  • 1. 美ヶ原
  • 2. 雲取山
  • 3. 谷川岳
  • 4. 平ヶ岳

答えと解説

<3>谷川岳
美ヶ原の王ヶ頭の標高は2034㍍、雲取山は2017㍍、平ヶ岳は2140㍍であるが、谷川岳のオキの耳は1977m㍍と2000㍍に満たない。

次に示すのは、ある山頂に設置された山名盤(方位盤)である。ここに記載された山の方位を参考にして、どこに設置されたものか答えなさい。ただし、山名盤は実在のものではなく、山名も一部省略してある。

  • 1. 赤石岳
  • 2. 北岳
  • 3. 赤岳
  • 4. 木曽駒ヶ岳

答えと解説

<3>赤岳
赤石岳から富士山は、東南東方向に見え、茅ヶ岳は北東の方向となる。北岳からは、富士山が南東方向に見え、甲斐駒ヶ岳はほぼ真北に位置する。木曽駒ヶ岳からは、蓼科山が北東に見え、御嶽山は西北西方向となる。

止血方法として誤っている記述は、次のうちどれか?

  • 1. 止血帯法は、大量出血に効果的なので、積極的に活用すべきである。
  • 2. 出血した部位を直接圧迫して止血する方法が最も一般的である。
  • 3. 間接圧迫法は、指の力を使うので疲れやすく、応急的な方法と考えた方がよい。
  • 4. 患部を心臓より上に上げて圧迫すると、出血が止まりやすくなる。

答えと解説

<1>止血帯法は、大量出血に効果的なので、積極的に活用すべきである。
止血帯法は、傷口より心臓側を止血帯で圧迫し、それより先の血行を一時的に止めて止血するが、機能障害を残す危険があるので安易な使用は厳禁である。

高山病とは、頭痛やめまい吐き気など、酸素濃度の低下により十分な酸素が体内に供給されにくくなるために起きる症状を言う。富士山頂では平地の63%程度の空気しかなく、高山病が起こりうる環境にある。さて、次のうち、高山病を防止するための方法として適切でないものはどれか?

  • 1. 途中に休憩を入れながら、ゆっくり登る
  • 2. 水分補給をこまめにする
  • 3. 軽い高山病の症状がでた時は、横になって休息する
  • 4. 意識的に深い呼吸を心がける

答えと解説

<3>軽い高山病の症状がでた時は、横になって休息する
眠気などの軽い高山病の症状が出た時、寝てしまうと、呼吸の回数が減り、反って酸素摂取量が落ちてしまうため、逆効果となる。ゆっくり登ることは、高度順応につながり、水分を十分摂ることで血液がネバネバして血管を流れにくくすることが防止でき、熱中症の予防にもなる。また、酸素濃度が薄いため、意識的に深い呼吸をすることも大切である。

次に掲げる天気図のうち、冬の季節の特徴を示しているのはどれか?

  • 1.
  • 2.
  • 3.
  • 4.

答えと解説

<2>
日本の東海上に発達した低気圧と大陸上に優勢な高気圧があり、西高東低型といわれる冬の天気図である。1.日本列島に梅雨前線が停滞していることから、梅雨の時期である。 3.日本付近は太平洋高気圧に覆われていて、夏の天気図である。 4.日本列島を台風が襲来していて、台風期の天気図である。

雲の種類は形や高さなどから国際的に10種類に分けられている。さて、次にあげる雲の中で最も高度の高いところに現れ、すじ雲とも呼ばれる雲はどれか?

  • 1. 巻雲
  • 2. 高層雲
  • 3. 乱層雲
  • 4. 積乱雲

答えと解説

<1>巻雲
巻雲は春と秋によく現れ、風が強い日にきれいな形を描くが、天気が崩れる前兆であることも多い。上層雲に分類され、5~13kmの高層に発生する。

新千円札の裏には「逆さ富士」がデザインされているが、基になった写真は富士山の写真家として有名な岡田紅陽の「湖畔の春」である。この写真を撮影した場所はどこか?

  • 1. 山中湖
  • 2. 田貫湖
  • 3. 本栖湖
  • 4. 芦ノ湖

答えと解説

<3>本栖湖
写真家岡田紅陽は、その生涯をかけて富士山の写真を撮り続けた富士山写真の先駆者と言われている。旧五千円札、新千円札のいずれも同氏の撮影した写真である「湖畔の春」を基にデザインされている。

平成23年に山の名前がそのまま駅名になったが、この山の名前はどれか?

  • 1. 富士山
  • 2. 斜里岳
  • 3. 開聞岳
  • 4. 知床岳

答えと解説

<1>富士山
平成23年7月1日に富士急行線の富士吉田駅が富士山駅に駅名変更された。この他に山の名前の駅名は、JR北海道函館本線の駒ヶ岳駅がある。

1/25000地形図の滝記号は、落差が何㍍以上のものが表示されるか。次のなかから選びなさい。

  • 1. 1.3㍍
  • 2. 2.5㍍
  • 3. 3.1㍍
  • 4. 4.15㍍

答えと解説

<2>2.5㍍
滝記号は、ふつう高さが5㍍以上で、いつも水が流れている有名な滝や好目標となる滝を表示する。滝の幅が20㍍未満のものは滝(小)、幅が20㍍以上のものは滝(大)で表示する。後者の有名な滝としては、北海道の「カムイワッカの滝」や屋久島の「大川の滝」などがある。

国土地理院の地形図で使用している万年雪の地図記号は次のうちどれか。

  • 1.
  • 2.
  • 3.
  • 4.

答えと解説

<2>
1.は「岩」、3.は「砂れき地」、4.は「岩がけ」を表す。「万年雪」とは、平年の気象条件下で、積雪が残雪または氷塊として越年するもので、9月に50㎡以上のものが表示される。「砂れき地」とは、砂、れきで覆われている地域で、海岸や高山の谷筋、 火山などに普通に見られる。「岩」は、地表に露出し、岩盤状になっている景観を修飾して表示している。「岩がけ」とは、岩でできた急斜面で、高さ3m、長さが75m以上の ものが表示されている。

専ら単独行で日本アルプスの多くの積雪期単独行を実践し、1936年1月、槍ヶ岳北鎌尾根で猛吹雪にあい、31歳の生涯を閉じた登山家を次のなかから選びなさい。

  • 1. 植村直己
  • 2. 長谷川恒男
  • 3. 加藤文太郎
  • 4. 松濤明

答えと解説

<3>加藤文太郎
当時、パーティを組んでの登山が一般的だった時代、積雪期の八ヶ岳、立山、 穂高岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳など果敢な山登りを実践し、なかでも冬の槍ヶ岳単独登頂は、当時の新聞や岳人達を驚愕させる出来事であった。遭難の際、新聞は「國寶的山の猛者 槍で遭難、死體發見さる」と伝えている。

世界初のヨーロッパアルプス三大北壁の冬期単独登攀に成功した登山家を次のなかから選びなさい。

  • 1. 長谷川恒男
  • 2. 植村直己
  • 3. 小西政継
  • 4. 山野井泰史

答えと解説

<1>長谷川恒男
1977年2月のマッターホルン北壁冬期単独登攀を皮切りに、翌78年3月にはアイガー北壁冬期単独初登攀、翌々年の79年3月にはグランド・ジョラス北壁の冬期単独初登攀を成功させた。これは世界初の偉業であった。その後も数々の遠征に参加するが、1991年、ウルタルⅡ峰で雪崩に巻き込まれて遭難死した。

川の徒渉はいったん流されたら重大事故を起こすおそれがある。次のうち、ロープの確保を前提とした場合の徒渉場所の選定について誤っているものはどれか。

  • 1. 膝下までの水位の場所
  • 2. 河床の傾斜が緩やかな場所
  • 3. 下流に滝や淵がない場所
  • 4. 大きな岩が多い場所

答えと解説

<4>大きな岩が多い場所
岩の多い場所では、渡したロープに岩が絡まって、確保している人が引っ張っても 救助できない可能性があるので、避けるべきである。

雪庇は稜線の風下側に張り出した雪の塊であり、ガスや吹雪のときは踏み抜きなどの事故につながるので細心の注意が必要である。次のなかから、雪庇ができている稜線上を通過する際の注意事項として誤っているものはどれか選びなさい。

  • 1. 本来の稜線の内側を歩けば安心である。
  • 2. 雪面から木の枝や露岩が見えたとしても、そのラインより雪庇の反対方向に十分な距離を取って歩く。
  • 3. 見通しが悪く雪面の状況が分からないときはアンザイレンする。
  • 4. 雪面にクラックが入っている箇所は崩落の危険性が極めて高いので近寄らない。

答えと解説

<1>本来の稜線の内側を歩けば安心である。
雪庇は大きくなったり、融雪によりそれ自体の重みで崩落する可能性もある。また、崩落するときは谷川に張り出した雪の重みでテコの原理が働き、稜線の内側部分が引っ張られて切れ落ちることがあるので、稜線の内側でも安全であるとは言い切れない。木の枝や露岩がある場合でも、根元から谷側に張り出したものであったり、岩と岩の間が切れ込んでいる地形もあるので、安全のために十分な距離を確保することが不可欠である。

日本には絶滅の危機に瀕している高山植物がいくつかある。次のうち、国の種の保存法に指定された高山植物を選びなさい。

  • 1. キタダケソウ
  • 2. コマクサ
  • 3. クロユリ
  • 4. ホテイラン

答えと解説

<1>キタダケソウ
南アルプス北岳の固有種でキンポウゲ科の多年草。花茎の高さは10-20cmで、先端に直径約2cmの白い花をつける。葉や花の形からハクサンイチゲと見分ける。花期は雪解けの6月中旬から7月上旬と他の高山植物よりも早い。キタダケソウは分布地が非常に狭く、絶滅のおそれが高かったのが指定の理由。※種の保存法(1993年施行の「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」)

中央分水嶺とは太平側と日本海側の水系を分ける境界とされ、日本列島の骨格をな 山脈が連なるものと言える。日本山岳会は100周年記念事業の一つとして、「中央分水嶺踏査」を実施したが、 次の山のうち、中央分水嶺が通過していない山を選びなさい。

  • 1. 谷川岳
  • 2. 槍ヶ岳
  • 3. 赤岳
  • 4. 甲武信岳

答えと解説

<2>槍ヶ岳
槍ヶ岳は、東面の梓川と北面の高瀬川に下った水は、犀川となって信濃川に注ぎ、西面からは蒲田川、神通川となって信濃川と同様、日本海に注いでいるために、中央分水嶺から外れている。安曇節でも、「〽槍で別れた梓と高瀬 めぐり合うのが 押野崎」と謡われている。

山の地形を表す言葉のひとつに、「窓」と呼ぶ地域があるが、この意味を次のなかから選びなさい。

  • 1. 大きな岩壁
  • 2. 尾根の窪んだ場所
  • 3. 鋭く尖った峰
  • 4. 円形に窪んだ谷

答えと解説

<2>尾根の窪んだ場所
「窓」は、山稜が切れ込んで鞍部になって、廊下のような谷が尾根を抜ける場所を指し、剣岳には大窓、小窓、三ノ窓等の使用例がある。窓はおもに越中側の人が使うのに対し、信州側ではキレットと呼ぶ。

Pagetop