コース別検定体系 検定内容やレベルをコース別にまとめました。自分が受験すべきはどのコースかの参考にしてください。

ブロンズコース シルバーコース ゴールドコース
受験資格 どなたでも ブロンズコース合格者 シルバーコース合格者
目標 パーティーの一員にふさわしい自立した登山者を目指す 春山から秋山さらに初級の雪山経験者、自ら登山計画を立てて実行できる、初心者に山の知識を教えられる登山者を目指す パーティーを編成しリーダーとなれる、パーティーメンバーに対し山の知識を体系的にかつ理由や背景もふくめて教示できる登山者を目指す
対象者 登山初級者(2年~3年) 3年以上の登山経験 5年以上の登山経験
対象山岳 初夏~秋期の無雪期2,000m級までの山岳 残雪期の春山から初級雪山まで通年、3,000m級の山岳 積雪期もふくむ中級~上級の山岳
対象登山形態 頂上往復、日帰り、小屋泊まり 縦走、2日~数日間、テント泊 縦走、2~数日、テント泊(ツエルトやその他の宿泊形態もふくむ)、雪中歩行
検定内容
  • 地図記号を知り、地図から距離や斜度を判読できる
  • レスキュー(救急法)の基本知識
  • 無雪期山岳で必要な登山技術、装備、ウェア、マナー
  • 代表的な高山の動植物の名称や生態、自然保護
  • 山の地形や地勢、岩石など地学に関する知識
  • 天気図記号の知識、典型的な天気図型、天気のことわざ
  • 日本の著名な山名の読み・いわれ、初歩的な山の歴史・文学、登山の先駆者、標高等に関わる知識
■ブロンズコースの内容に加え 以下の
 とおり
  • 地図から地形を読み取る、現在地の確認、ルートの選定ができる
  • 自身で山行計画を立てることができ、必要な装備やふさわしい食糧を判断できる
  • 実際の山行においてペース配分や休憩の取り方、アクシデント回避の基本が分かる
  • アイゼンワーク、ピッケル等の使用に関する知識がある
  • エマージェンシー用具が使え、自己の緊急時の対応ができる
  • テントの設営、炊事ができる
  • 岩稜歩き、ハシゴ、クサリ場を安全に通過でき、三点確保の技術を備えている
  • 気象の基礎知識を持ち、観天望気で落雷、天気の急変を察知することができる
  • 一般的に見られる高山植物や昆虫などの名称、危害をおよぼすおそれのある動植物の生態
  • 日本百名山、ふるさと百名山クラスの山名の読みやいわれ、一般的な山の歴史・文学、登山先駆者、標高等の雑学に関わる知識
  • 海外の著名な山岳に関する知識がある
■ブロンズ・シルバーコースの内容に加え
 以下のとおり
  • リーダーとして、メンバーに対して配慮しなければいけないことを知っている、安全に楽しく登山する方法を指導できる
  • 山スキーによる登山の知識がある
  • 山岳概念図の作成ができ、ルート上の危険個所や雪崩箇所を表示できる
  • 登山計画書の作成ができ、エスケープルートの設定や計画変更の際のコース設定ができる
  • 気象天気図の作成ができ、その図に基づき気象予報ができる
  • ロープレスキュー、危急時の回避技術を知っている、他パーティーの危急に遭遇した場合に対応できる
  • 登山で使用する代表的なロープ結束ができる
  • 縦走路の危険個所の通過に必要なザイルワークができる
  • リーダーとしての判断を問われる状況に対応でき、その理由を説明できる
  • 高山植物や高山の動物・昆虫などの広範に知っている
  • 地域を限定しない山名の読みやいわれ、広範な山の歴史・文学、山の地理についての知識があり他のメンバーに教示できる
合格基準 70% 70% 70%
問題数(予定) 約80問 約70問 約60問
問題配分 安全・技術分野50%
動植物、地理、気象分野40%
雑学分野10%
安全・技術分野40%
動植物、地理、気象分野40%
雑学分野20%
安全・技術分野35%
動植物、地理、気象分野35%
雑学分野30%
合格率目途 受検者の80%以上 受検者の70%以上 受検者の50%以上

ブロンズ、シルバーの同時検定について

※ブロンズとシルバーコースの同時受験が可能になっております。ブロンズは午前中、シルバーコースは午後の受験になります。

※受験資格に制限は無くどなたでも受験可能ですが、ブロンズとシルバーの両方に合格しなければゴールドコースの受験資格はありません。

※ブロンズを落ちて、シルバーを合格した場合は、シルバーは不合格でブロンズ合格の扱いとします。

問題作成者

田中陽希(たなか・ようき)

プロアドベンチャーレーサー Team EASTWIND所属

国内唯一のプロアドベンチャーレースチームであるTeam EASTWINDの主力メンバーとして活動中。パタゴニアンエクスペディションレースに2010年~2013年、2016年出場。最高位は2012年と2013年、2016年の2位。チームの目標は世界一。

2014年、前人未到の挑戦として、南は鹿児島県屋久島から北は北海道利尻島までの「日本百名山ひと筆書き~Great Traverse~」7,800kmの旅を208日と11時間で達成。2015年には、北海道最北端宗谷岬から鹿児島県の佐多岬までの新たな100座を、同じく人力のみで繋ぎあわせる「日本2百名山ひと筆書き~GreatTraverse2~」約8,000kmの旅を222日で達成。2018年1月から、これまでの200座に新たな101座の山々を加えたトータル301座の踏破を目指す「日本3百名山ひと筆書き~Great Traverse3~」に挑戦中。

野口いづみ(のぐち・いづみ)

都立武蔵高校と東京医科歯科大学で山岳部に所属。鶴見大学麻酔科を経て都立府中療育センター勤務。日本登山医学会理事、日本山岳会理事を歴任。現日本山岳会東京多摩支部支部長、日本山岳会医療委員会委員長、日本山岳文化学会常務理事。海外はワスカラン、玉珠峰、マッターホルンなど約30座登頂。夏は沢登り、縦走、積雪期は山スキーなどを楽しむ。山の医療の執筆や講演を行う。主な著書に「実例から学べる!山の病気とケガ」(山と渓谷社)、「山登りトラブル回避&対処マニュアル」(大泉書店)、「安全登山の基礎知識」など。

羽根田治(はねだ・おさむ)

1961年、埼玉県さいたま市出身。フリーライター、長野県山岳遭難防止アドバイザー。山岳遭難や登山技術に関する記事を、山岳雑誌や書籍などで発表する一方、沖縄、自然、人物などをテーマに執筆活動を行なう。主な著書に『ドキュメント生還 山岳遭難からの救出』『空飛ぶ山岳救助隊』『山でバテないテクニック』『ロープワーク・ハンドブック』『野外毒本』『パイヌカジ 小さな鳩間島の豊かな暮らし』『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』(共著)『山の遭難 あなたの山登りは大丈夫か』『生死を分ける、山の遭難回避術』『人を襲うクマ 遭遇事例とその生態』などがある。

小泉成行(こいずみ・しげゆき)

オリエンテーリング選手。20歳の時に競技を始めて以来、世界各地で開催される国際レースに日本代表として出場を続ける。2010年アジアチャンピオン。素早く的確に地図を読み、使うことができるナビゲーションのエキスパート。近年ではその技術を生かして読図講習会の講師として、また各地のナビゲーションスポーツのコースディレクターとしても活躍中。愛媛県出身静岡県在住。

田口裕子(たぐち・ゆうこ)

学生の頃より登山を始める。現在は東京都山岳連盟加盟の社会人山岳会「徒登行山岳会」に所属し、ハイキング、縦走、沢登り、雪山など年間を通じてオールマイティな登山を楽しんでいる。海外の山は2017年にロシアのエルブルース(5642m)に登頂し、今後はヒマラヤの6000m峰に挑戦したいと計画中。仕事としては登山用品の小売店、山や自然に関する書籍・雑誌の出版社勤務、アウトドアブランドのメーカー勤務を経て、現在はフリーランスのライターとして活動。主に関東近郊の登山コースのガイド本や富士登山に関するフリーペーパー、ウェブ媒体等の執筆をしている。

樋口一郎(ひぐち・いちろう)

山岳ライター兼山岳思索人。マクロ的には、ニッポン中の山々を独自の視点で体系化する野望を持つ。一方、ミクロでは地元の三浦半島に着目、地質・歴史・自然などを総合的に捉えながら歩くことを提唱、ハイクを通じての地域興しを模索する。本来の山登りは、根っからのヤブ山派。著書に『ニッポンの山解体新書』『新釈日本百名山』『鎌倉&三浦半島 山から海へ30コース』(何れも東京新聞)など。共著の『安全登山の基礎知識』(スキージャーナル社)では、山の雑学分野を執筆。

渡部均(わたなべ・ひとし)

国内唯一の山岳気象予報専門会社ヤマテンに所属する山岳気象予報士。

秩父の山間の町に生まれ、山と親しみながら育つ。

ヤマテンでは、主に国内の山岳気象予報業務にあたる一方、アルパインツアーサービスなどで登山に関する天気の机上講習会の講師もしている。

山の知識検定では、登山リスクに大きく関わる気象分野の監修を担当。

講習会や山の知識検定などの機会を通じて、安全登山の啓発に繋げていきたい。